黙祷をしない人がいると、どうしてしないのか疑問に思う人もいるかもしれません。
黙祷はするべきものだと思っている人もいるなかで、考え方の違いも感じることもあります。
被災地や終戦記念日に黙祷をしない人の心理や理由を解説します。
黙祷をしない人はどんな人?特徴を紹介
黙祷をしない人に対して、不謹慎などネガティブな印象を持つ人もいるかもしれません。黙祷をするしないについては、人それぞれに考え方があります。特に、被災経験のない若い年代になると黙祷をどうして行っているのか、またその必要性についてわからない人もいます。TVのメディアで終戦記念日や東日本大震災、阪神淡路大震災のときに1分間の黙祷を行うことに対して、経験していないなどの理由から黙祷をしない人もいます。
また、追悼においては思いがあれば一つになるという意見や考え方もあります。2021年に東京五輪・パラリンピックの際に、8月6日の黙祷は閉会式で忍ぶとし行われませんでした。黙祷に対して形にとらわれる必要がないという意見もあるのです。
黙祷をしない人の心理や理由
黙祷をしない人は、どんな心理や理由があるのか説明します。
意味がないと思っている
黙祷に対して、意味がないものだと考える意見もあります。そもそも黙祷をする雰囲気になっているだけで、本当に故人のことを思っているのか?といった声もあります。被災地に対して想い、黙祷をしていないのでは意味がないと話す人もいます。
そもそも黙祷とは心のなかで対象に話しかけることであり、自分の気持ちをみつめ考えて整理する目的もあります。なかには黙祷として一斉に行わずとも、自分がしたいタイミングに黙祷をすればいいのでは?と思う人もいます。
世間体で黙祷をするのが嫌
終戦記念日や被災日に一斉に黙祷をすることに対して、嫌悪感がある人もいるようです。まわりの人も黙祷をしているのだから、一緒にするべきという義務的な要素が苦手な人もいます。また、すべての事故や災害に黙祷するわけではなく、なかには特定の事柄に対してのみ黙祷を行う人もいます。何に対して黙祷するのか?は、個人の自由でもあるのです。
悲しい記憶を思い出したくない
黙祷を行うことで、震災や戦争で亡くなった人を思い出し語り掛ける人もいます。なかには、その当時の悲しい記憶を思い出したくないと、あえて黙祷をしない人もいるのです。まだ、気持ちの整理がついていない、思い出すことで悲しい気持ちになってしまう人もいます。実際に震災を経験した人でも、黙祷の考え方は同じとは限りません。震災を体験している人でないとわからないこともあります。悲しい記憶を思い出したくないのに、無理に黙祷をする必要はなく、自分がしたいと思ったタイミングで行うものです。
被爆経験や戦争経験がない
今まで被爆経験や戦争、震災にあったことがないと他人事のように思えてしまい実感がわかない人もいるかもしれません。学校で黙祷するケースもありますが、なんとなく行っているという人も少なくありません。例えば広島出身で、幼い頃から黙祷が身近にあった人もいますし、今までしていなくても東日本大震災を経験し黙祷するようになった人もいます。経験することで黙祷に対しての考え方が変わったと感じる人もいます。
まとめ
黙祷をしない人は少なからずいます。もちろん、周囲に合わせて形だけしている人もいるように、黙祷をする・しないは個人の考え方や育った環境によっても変わります。黙祷をしないからといって責めるのでなく、その人によって考え方が違うと思えるといいと思います。もしかすると、被災経験から思い出したくない人もいるかもしれません。黙祷をしない人にも理由があるからこそ、それぞれの考え方を尊重していくことが大切です。
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