黙祷は意味がない？無意味・無駄とされる理由とは？

お葬式のなかで行われる「黙祷」は、声を立てずに祈る行為です。亡くなった人に対して祈りをささげる気持ちでもあります。なかには、黙禱は意味がない、無駄な行為だと話す人もいるようです。そもそも黙祷とは何のために行われているのか、意味がないと言われる理由についてわかりやすく解説していきたいと思います。

黙祷とは

黙祷は“何頭に声を立てず祈る行為”であり、日本では葬儀や終戦の日に戦死や戦没者に対して慰霊を行う目的で行われています。黙祷というと軽く下を向き、目をつぶっている印象があるかもしれません。

黙祷は目をつぶっているかどうかは関係なく、自分の気持ちを見直す行為でもあり、心に語り掛けるものです。黙祷は、宗派に関係なく祈ることを目的に行われるものになるので、参列者の宗派は関係ありません。1分程度の短い時間になりますが、限られた時間のなかでそれぞれの人が、様々な思いを心に抱きながら黙祷します。

もともとは中国の詩の一説に見られる言葉になり、日本で普及したのが1923年9月1日の関東大震災の影響が大きいと考えられています。翌年にできた慰霊碑の前で1分間の黙祷を行う催しは今でも続けられています。

黙祷は意味がない、無駄といわれる理由

黙祷に対して意味がない、無駄といわれる理由です。

個人の祈りなので一斉に行う必要がない

お葬式や慰霊で決まった時間に一斉に黙祷するのが一般的です。

ただ、黙祷は個人の祈りが目的になるため、集団でおなじタイミングに黙祷をすることではないと考える人もいるようです。祈りに対しての考え方は違い、なかには思い出したくない人もいます。それぞれのタイミングで祈りを捧げ黙祷すればいいのでは？という意見から意味がないと感じる人もいます。

本当に気持ちを込めているのか疑問

黙祷は、心の中の祈りでありどんな気持ちで行っているのかは人によってわかりません。なかには、周囲が黙祷をするべきというと風潮があり、流されてやっているだけではないか？と話す人もいます。黙祷について面倒くさいと感じる人もいますし、必ずしもやらなくてはいけないことではないからこそ、無駄に思う人もいます。

黙祷は本当に意味がない？無駄なのか？（まとめ）

黙祷については、さまざまな意見があると思います。祈りをささげることで、気持ちが楽になることあります。亡くなった人に対し黙祷を通し語り掛け、自分の気持ちの整理として行うことも少なくありません。なかには黙祷を意味がないと話す人がいてもいいですし、お互いの考え方の違いも認めつつ、黙祷の文化も伝えていけたらいいですね。