式典で司会を務めることになり、黙祷の挨拶や流れについて知りたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
黙祷についてなんとなくは知っているものの、司会の立場になると、きちんとできるのかどうか心配に思っている人もいるのではないでしょうか。
黙祷を捧げる挨拶の例文についても、わかりやすく紹介していきます。
黙祷を捧げる挨拶の例文を3パターン紹介
黙祷を捧げるときに、まずは司会が挨拶を行います。挨拶は式典を始めるうえで、故人を敬い、参列者の気持ちに寄り添うことが大切です。黙祷を捧げるときにどんな挨拶の例文があるのか、具体的に3つのパターンを紹介します。
- 震災で亡くなられた方々に、黙祷を捧げます
- 故人のご冥福をお祈りし、黙祷をささげたいと存じます。どうぞご起立をお願いします
- 追悼の意を込め、黙祷をささげたいと思います
必ずしも決まった挨拶文があるわけではないのですが、誰が聞いても不快に思わないような言い回しを選びましょう。また、誰に黙祷を捧げたいのかを挨拶文のなかに含めます。どのタイミングで起立したらいいのかわからない人もいるので「どうぞ、ご起立をお願いします」と言葉にして伝えることも最適です。
司会をするときの黙祷の流れ
式典で司会をするときに、黙祷の流れをどのように進めたらいいのでしょうか。式典の種類によっても変わりますが、一般的な黙祷の流れについて解説したいと思います。
- 開会のあいさつの直後に行う
- 黙祷のアナウンスを入れる
- 参加者が起立する
- 「黙祷」の声に合わせ、司会者・参加者が黙祷する
- 「お直り下さい」で席に座る
葬儀のケースを除き、黙祷を行うタイミングは開会のあいさつの前です。会場が盛り上がっているタイミングで黙祷をしようとすると、神妙な雰囲気になってしまうことがあります。特にお酒の入る席もありますし、黙祷のタイミングを考えることは大切です。葬儀の場合は、宗派による違いもありますので、そのときの流れに沿って行うのをおすすめします。
また、式典の挨拶や黙祷の指示は、はっきりした口調でゆっくりと話すのがポイントです。参列者といっても様々な人がいます。
ご高齢の方にも聞き取りやすい指示になるような工夫も必要です。起立と伝えたあとも、ほとんどの人が起立し体勢を整えたのを確認してから「黙祷」と伝えるようにします。式典の司会は流れをスムーズに行うのはもちろん、気を配ることも欠かせません。
黙祷時、司会が覚えておくこと
式典の司会を行ううえで覚えておくべきことを紹介します。
簡潔にわかりやすい指示にすること
黙祷の指示は、簡潔でわかりやすく伝わる指示にしましょう。つい、長い言葉を話してしまう人もいるのですが、指示の内容が伝わりにくくなってしまいます。「黙祷」「起立」「座る」など伝えるべき内容はわかりやすい指示になるように注意してください。余計なことはいわないことも、司会をスムーズに行うためには重要です。
サイレンが消えてから着席すること
黙祷の式典によっては、サイレンを鳴らすこともあります。サイレンの音が鳴っているときは基本的には着席しません。そのため、サイレンの音が消えたのを確認してから「お座りください」と伝えるようにします。
まとめ
黙祷を捧げるための挨拶の例文や流れ、司会をするうえで覚えておいてほしい事を解説しました。黙祷の経験はあっても、司会となれば考えることも変わってきます。参列者にとっても参加して良かったと思えるような式典にしていく必要があります。
黙祷の挨拶文も式典の内容によっても変わりますし、司会者の立場によっても違います。挨拶文はあくまでも参考にしながら、適切なものを選ぶようにしましょう。
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